世界の黒糖
現在のサトウキビ糖、甜菜糖の生産量は世界で2億トン弱、その中で黒糖(含蜜糖)の生産量は約500万トン(2.5%)、内沖縄黒糖約1万トン(0.005%)です。
世界の含蜜糖の現状を取りまとめておきました。世界の含蜜糖は世界貿易品というよりは地域特産物的な存在になっています。いろいろな公的機関をあたっても総合的な統計資料は2010年までしかたどり着けませんでした。残念なことに生産量が急激に落ちている国もあります。
一方、ラテンアメリカでは含蜜糖の自然観が見直され生産が伸びている国もあります。インドのジャガリーは日本国内でも健康糖として人気が高まっています。各国には独特の含蜜糖食文化が残っています。情報がなかなか取れない国もありもどかしいですが、今後も研究を続けたいと考えています。現在把握している情報を如何にとりまとめます。著作権の関係で写真はそれぞれのリンク先をご覧ください
日本の黒糖
沖縄島の真和志間切(首里の北西~南の地域)の地頭(領有者)である儀間真常が地元の若者を中国福建省へ派遣し、製糖技術を学ばせたのが日本の、そして沖縄黒糖の始まりです。時は1623年、今から402
年前の出来事です。儀間真常は琉球五偉人と伊波普猷にも認められている農業功労者です。
沖縄の生産開始と前後して奄美諸島でも黒糖生産が開始されました。黒糖の生産量のグラフを添付しますが、最盛期は1940年ごろ沖縄、奄美そして輸入品を合わせて9万トンでした。第二次世界大戦後、黒糖の生産、消費は低下。現在は沖縄黒糖が1万トン弱、奄美黒糖が1000トン弱、輸入黒糖が1万トン前後です。この減少は蜜成分を分離した糖、いわゆる白砂糖に嗜好の面、使い勝手の面で置き換わっていったためです。奄美は一時期は沖縄より多くの黒糖を生産していましたが分蜜糖(白砂糖)の生産へ舵を切りました。 現在は年間2万トン(国産1万トン、輸入1万トン)で推移しています。沖縄黒糖は主に離島8島で生産されています。